大きなシャボン玉はできましたか?
まだという方はこちらをご参照のこと
http://www.pitapan.click/archives/65

大きなシャボン玉の作り方がわかって、子どもたちが興味持ち始めると、決まって誰が一番大きくできるか競争になります。
その興味を夏休みの自由研究に生かしちゃいましょう。

よくある小学生の自由研究は、
「調べた→やってみた→うまくいった」
で終わってしまいます。
子どもにとって、何かにチャレンジして成功するという経験は大変貴重なものではあります。
でも、せっかくだから全国大会で賞をもらえるくらいのものをやらせてみませんか?
お父さん、お母さんの協力も必要ですけど。

今回は、シャボン玉についての自由研究のヒントです。

そもそも研究とは?

研究(けんきゅう)とは、ある特定の物事について、人間の知識を集めて考察し、実験、観察、調査などを通して調べて、その物事についての事実を深く追求する一連の過程のことである。語義としては「研ぎ澄まし究めること」の意。リサーチ(research)とも呼ぶ。

ウィキベディアより

「調べた→やってみた→うまくいった」
はもちろん重要です。でも、子どもに科学的思考を身につけさせたいのならその先が重要
その先まで進めればほかの子どもたちの先を行けますよ。^^

「・・・→うまくいった」の次は、「どうすればもっとうまくいくか」です。

そのためには、「なぜうまくいくか」が重要。
そこで、発想を逆転。「なぜうまくいかないか」を考えさせます

シャボン玉が割れてしまうからうまくいかないのだから、どうしたら割れないかを考えさすんです。
それは割れる原因を予想して、検証して、解決していくという科学的かつ問題解決志向なプロセス

そう、人生の壁にぶつかったとき、それを乗り越えるために必要な考え方なんです。

力強く生きていく力を、子どもに身につけさえたくありませんか?

「もっと大きなシャボン玉を作りたい!」と興味津々で夢中になっている今がチャンスです。

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研究デザイン

全国大会レベルの自由研究を目指すなら、大人の研究法と同じようにやってしまいましょう。

研究は次のような過程で行われます。

①予備調査、予備実験、先行研究のレビュー
何を調べたいのか、ほかの人はどんな風に考えてるのか、ということですね。
シャボン玉についていえば、

  • 予備実験=外でのシャボン玉遊び
  • 先行研究=当ブログ
    (発表の際は自由に引用しちゃってください。許可はいりません。URL載せてくれるとちょっとうれしい)

となります。

②研究目的の決定
予備実験と先行研究のレビューの結果、もっと大きなシャボン玉を作るにはどうすればいいか? という研究課題が出てくるわけですね。
その研究目的は、「新しいレシピを開発して大きなシャボン玉を作る」となります。
そのためには、なぜシャボン玉が割れるかを解明して、割れない方法を見つけ出す必要がある、となります。

③仮説の構築
「シャボン玉が割れる一因は水分の蒸発である」

と先行研究(当ブログ)にあります。
でも、本当にそうですか? 先行研究には具体的なデータが載っていません。
蒸発しにくくするには、ゼラチン? どの程度影響があるんでしょうか?
検証する価値がありそうですね。

なので、仮説としては、

  1. 湿度が低いと水分がすぐに蒸発しシャボン玉は割れやすくなる
  2. ゼラチンを入れると水分の蒸発が抑えられシャボン玉は割れにくくなる

の2つが出てきます。
この仮説があっているかどうかを検証するのが「科学」。その結果を生かして大きなシャボン玉を作るのが「技術」。
二つ合わせて「科学技術」=art and scienceとなるわけです。

④(仮説検証のための)調査方法、実験方法の立案、実験の準備
⑤実験、調査(データの収集、データの解析)
⑥考察
⑦発表
と続きます。

研究はどのような仮説を立てるかによって、まるっきり違ったものになります。ここがとっても重要なところ。
もし親が仮説を立ててしまったら、自由研究といっても子どもはやらされている感いっぱいになってしまいます。
かといって、小学生が一人でまともな仮説をたてられるはずもなく・・・

次回はどうやって子どもに仮説を立てさせるか、もしくは自分で仮説を立てた気にさせるか、です。

お役立ちリンク

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