9月は台風シーズン。続々と日本直撃コースを進んできます。
台風の東側にあたる地域は要注意。
でもなぜ西側より東側が危ないのでしょうか。その仕組みは?
台風21号
▼台風21号 2日(日) 15時現在
存在地域 日本の南
大きさ階級 //
強さ階級 非常に強い
移動 北北西 25 km/h
中心気圧 935 hPa
最大風速 50 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 70 m/s
(Yahoo!ニュースより https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180902-00005242-weather-soci)
9月の台風
今年、8月の台風発生は記録的な多さ。
9月に入って日本直撃コースが増えそうです。
日本に大災害をもたらした台風は9月が多いんです。
なぜかというと...
太平洋高気圧と台風コース
台風は太平洋高気圧の縁に沿って北上します。秋になると乾いて涼しい天気が多くなります。これは太平洋高気圧が弱まった証拠。
ちょうど太平洋高気圧の縁が日本列島に重なる位置に来るので、台風コースと日本列島が重なりやすいわけです。
偏西風の影響
日本の上空には、偏西風という常時西向きの風が流れているんですが、夏場は太平洋高気圧のせいでだいぶ北側に流れがあります。
秋になると太平洋高気圧の弱まりに伴って、それが日本上空に南下します。
偏西風にあおられて、台風が日本上空に来ると急速にスピードを上げて西に進むんです。
すると、台風の右側は台風の風+進むスピードが加わって、風速が上がります。
秋雨前線の影響
さらに秋雨前線が重なると、台風から水蒸気たっぷりの空気が流れ込み、大雨になることがあります。
台風発生の仕組み
台風は赤道付近でできた上昇気流の渦が元になります。
この渦は北半球では反時計回りに風が吹き込んでいる状態。
(南半球だと時計回りになります)
台風の移動と風
台風は動きます。
けど、この動き、台風が自家発電して動いていくのではなく、周りの風に運ばれてるといった方が正しいんですね。
なので、台風の渦に加えて、進行方向の後ろから前に向かっての風があるということ。
すると、進行方向右側は台風の風+台風を動かす風のエネルギーになり、左側は台風の風-台風を動かす風のエネルギーとなるわけです。
海にいる場合
まぁ、めったにないですけど、船が台風に巻き込まれた場合、進行方向の右側にいると風に煽られながら台風の進む方向に流されるわけで、より危険が増えます。
まとめ
正確には、台風の東側・西側でなくて、北半球では台風の進行方向の右側・左側なんです。
危険なのは右側。
日本に向かってくる台風は、北上して日本付近で東に進路を変えるので、進行方向の右側は、ほぼ台風の東側に当たるわけです。
特に秋雨前線の影響もある9月の台風は要注意。
雨が降り始めたり風が吹き始めると準備するのも大変になります。
前の日には用意しておくのがいいのではないかと思います。