11月22日。福島沖で地震がありました。
そして警報音とともに、「すぐにげて!」とのテレビでのアナウンス。
津波到達時刻、「すぐ来る」。予想高さ「3m」。

実際、津波の第一波は地震発生から50分後、高さは60㎝。
ニュース等で確認できる限りでは、最大で1m40cmの高さでした。

予測とは大きく外れています。ただ、それをどうこう言うような問題ではないんです。

結果的に

宮城・福島・東京・千葉で合わせて12人の方がけがをされたようです。
ライフラインへの大きな被害は見当たりません。

3.11がなければ、「大げさに騒ぎすぎ」と思われて終わったことかもしれませんが、今は、ほっと胸をなでおろすばかりです。

3mと予想された津波の高さは、確認できるものとして最大なのは、仙台港で8時3分に観測された1m40cmでした。

外れた津波の規模

予想した時間よりもずっと遅れて、予想した高さの半分以下の津波です。
3.11の教訓がなければ、避難する人は少なかったんじゃないでしょうか。
仮に避難しても、到達予想時間が過ぎても静かな海を見て、海岸線に戻ろうとする人もいたのではないでしょうか。

津波は海底を持ち上げた地震エネルギーが海面を持ち上げることで起こります。
風で海面を動かされてできる普通の波とはエネルギーの量が違います。

アナウンサーが、「津波は水の塊です!」と言っていましたが、まさにその通り。

深いところで動かされた水の塊は、陸に近づいて海底が浅くなると、エネルギーの行き場がなくなって、大きく速く変化します。

ホースの口を絞るのと同じ。

lgf01a201408152200海底の形や、海岸線の形が絞った口のホースのようなものです。
そこにどのような方向からどのくらいの強さの水の塊が向かってくるかによって、どのくらいの津波に変化するかが決まってきます。

それを寸分違わず予測するのは至難の業でしょう。

弱い水道でもホースの口をきゅっと絞れば、ものすごい勢いで水は飛び出します。

予測できない以上、避難するのが最善の策なんです。

予測と違ったからどうこうではなく、警報が出た時点で「危険な状況である」という認識ができるかどうかが大切なことだと思います。

予測時間

到達予測時間も大幅に外れました。ただこれも、いつ到達するかが問題ではなく、危険な状況であるということgあ重要なんです。

ただ、危機的状況でどこに逃げるか。

とりあえず隣の3階建てのビルに飛び込むか、より安全な少し離れた高台まで走るか。

その判断は、いつ津波が来るのかによって変わります。

どうしたらよいのか…。

今回の地震で、即時的な情報はTV中継がよく伝えていた気がします。

おそらくリスクを最小にするとしたら、スマホのワンセグをヘッドホンで聞きながら状況判断して避難。
避難経路は想定外の津波でも安全な高台を最終目的地として、なるべく高いビルのある道を選ぶ。
いつでも、ビルに飛び込めるようにです。

もう一つ。

今回の警報のように、すぐに津波が来るようなとき、子ども連れでは避難が間に合わなくなる可能性あります。
多少きつくても体が入るのであればおんぶ紐を用意しておいたほうがよさそうです。

こんなのがあります。

おんぶラック

大人用は身長130~180㎝、体重80kgまで。子供用は身長90~130㎝、体重20㎏まで。
それ以下は普通のおんぶひもが使えます。

兵児帯っての知ってます? 帯一本を抱っこ紐にしてしまう昔の知恵です。
その応用で、緊急時はロープをおんぶ紐代わりにできます。

ロープ(ひも)とバスタオルを使ったおんぶの方法
①子どもの背中にバスタオルをあて、その外側からロープをあてがい、子どもの脇の下を通します ※子どもの首がすわってから
②子どもを背中にのせます。(ロープは絶対にゆるめないようにし、最後まで前かがみで行います)
③肩のロープを胸の前で数回ねじり、片方は子どもの腰、もう片方はお尻の下を通します。
④自分のお腹の前でしっかりしばります。(子どもが自分の肩越しに向こう側を見えるくらいの高さでおんぶしてください ※バスタオルがなければ、ロープのみでもOKです。
pic_evacuation02
ロープ(ひも)とバスタオルを使ったおんぶについて
ロープは、行政等の備蓄倉庫に入っていることが多いようです。管理する人に聞いて分けてもらいましょう。長さは女性がおぶうなら4.5m、男性がおぶうなら5mあれば十分です。※ロープをつかったおんぶは、赤ちゃんだけではなく、子どもやご高齢のかたをおんぶするときにも応用できます。
http://care.shimajiro.jp/より

とにかく、本震と津波を生き延びれれば、あとは何とかなるはずです。
命あってこそですから。

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